モリーズ・ゲーム|動画配信情報・感想・評価・解説

モリーズ・ゲーム
2017年製作/140分/アメリカ 予告動画を検索

動画配信

U-NEXT(ユーネクスト) U-NEXTで検索
31日間無料

TSUTAYA TV(ツタヤTV) TSUTAYA TVで検索
30日間無料

キャスト・スタッフ

監督
脚本
原作
出演
音楽
製作

「モリーズ・ゲーム」をサクっと解説

ライター/ジョセフ

見たい映画はDVDや動画配信サービスではなく、なるべく映画館に足を運んで見るようにしています。これからも素晴らしい映画との出会いを大切にしていきたいと思います。

作品概要

「モリーズ・ゲーム」はアーロン・ソーキン監督によって、2018年の5月11日に劇場公開されています。

モリー・ブルームによって2014年の6月24日イットブックス社から刊行されている、自叙伝「Molly’s Game」を映像化したものです。

全272ページに及ぶ長編ドキュメントが、ソーキン監督によって140分のオリジナルシナリオに纏め上げられました。

「Removing All Dought」や「アメリカン・プレジデント」を始めとする、劇作家としても活動する個性派俳優の監督デビュー作です。

クランクインを2016年11月に迎えてオンタリオ州トロントでのメイン撮影を皮切りに、カナダ国内各地での現地ロケを敢行しました。

トロント国際映画祭での2017年9月ワールドプレミア上映に漕ぎ着けて、日本でもキノフィルムズ社の配給によって全国ロードショーされています。

若干26歳にして自身のゲームルームを開設した女性の、華々しい成功と転落をテーマにしたヒューマンドラマです。

あらすじ

オリンピック出場を目指してモーグル競技に励んできたモリー・ブルームでしたが、怪我で一線退くことになりました。

しばらくの間はロサンゼルスでウェイターのアルバイトをしていたところ、ディーン・キースという名の人物の下で働き出します。

ディーンは高レートのポーカー場を取り仕切っていて、有名な政治家やアーティストなど羽振りの良い顧客も多いです。

モリーはバーテンをしたり経理を任されて雑用をこなしていくうちに、自然とディーンの仕事ぶりを覚えていきます。

いつしかディーンを上回るほどの才能を発揮し始めたモリーは、自分で賭場場を開いて切り盛りするようになっていきます。

私生活も派手になり貯金額も400万ドルにまで膨れ上がっていくモリーに、思わぬ落とし穴が待ち受けているのでした。

知力を尽くしたゲームへの参戦者

アスリートからポーカー・ゲームの主催者へと華麗な転身を図る、ヒロインのモリー・ブルーム役はジェシカ・チャンスティンです。

「ゼロ・ダーク・サーティ」におけるウサマ=ビン=ラディン討伐の立役者、「女神の見えざる手」での銃社会に挑むロビイスト。

これまでの主演作でも聡明さと意志の強さを兼ね備えた、新しい女性像にチャレンジしてきた演技派の女優さんです。

終始一貫して凛とした立ち振舞いを崩さない彼女が時おり寂しそうな眼差しを浮かべているのは、家族の愛を知らないためでしょうか。

厳格すぎるモリーの父親ラリー・ブルームには、ケヴィン・コスナーのイメージがぴったりと填まっていました。

終盤で用意されている父と娘の対面と、初めて心からお互いの気持ちをぶつけ合うシーンにはホロリとさせられます。

四面楚歌となったモリーに救いの手を差し伸べていく弁護士、チャーリー・ジャフィー役のイドリス・エルバも存在感を発揮していました。

飛び交う大金と言葉

誰しもが知るハリウッドスターからアメリカ経済を動かす大企業の重役、一攫千金を目論む一匹狼のギャンブラーまで。

公になれば多種多様な業界から多くの破滅者が続出するという、そうそうたる顧客リストには圧倒されることでしょう。

世界トップクラスの掛け金とも称されている、ポーカー・ゲームの運営の舞台裏にも引き込まれていくはずです。

もともとは演劇界出身のソーキンらしく、知的なセリフと会話の応酬には奥深い味わいがあります。

ポーカーの知識がまるっきりない人でも、海千山千のキャラクターたちが繰り広げていく駆け引きの面白さを楽しむことが出来ますよ。

巨大な敵との戦い

欲望渦巻くギャンブルの世界へと、果敢に飛び込んでいくモリーの姿が勇ましく映ります。

ロシアンマフィアに代表されるような、反社会的勢力の脅し文句や圧力にも屈することのない、毅然として態度に感嘆させられますね。

男社会の中で彼女がオーナーが生き残るために、敢えて女性らしさを武器にしないところにも好感が持てました。

クールで表情ひとつ変えることなく手持ちの切り札を相手に叩きつけるチャンスを伺う様子は、ポーカーの駆け引きにも繋がるものがあります。

遂にはFBIに逮捕されてしまったモリーが、いかにして絶体絶命の窮地を脱出していくのか見ごたえがあります。

裏賭場場から表の法廷へと引き摺り出されたモリーが、果たして司法取引に応じるのかにも注目してみて下さい。

表舞台から裏街道へ

女子スキーのトッププレイヤーでありながら、突如として夢を絶たれて無力感に囚われていくモリーが痛切です。

背骨にプロテクターを埋め込んでまで大会に参加したという、壮絶な選手時代にも思いを巡らせてしまいました。

ロースクールに入学して勉学に励みながらも、いまいち自分のやりたいことが見つからないモラトリアム感も漂っています。

ロサンゼルスでめぐり逢ったディーン・キースは、不動産業から裏カジノまでと実に顔が広く貪欲です。

この出会いがモリーの運命を劇的に変化させていきますが、偶然のようでありながら必然にも思えてしまいました。

キースの言葉巧みな誘い文句にのって、未体験の世界へと足を踏み入れていくモリーの後ろ姿に危うさを感じます。

お約束を守れば大繁盛

出入りの業者からは手数料を受け取らない、なるべく高いレートで持ち金がゼロにならないようにゲームを続けさせる、客との恋愛は禁止。

自分自身に厳しいルールを課すことによって、常連客の財布の紐を緩めてしまうモリーの才覚には驚かされました。

師匠であるディーンの経営が傾きかけた時も、個人的な感情に流されることなくあっさりと見限る様子は氷の女王のようです。

法律を守り抜いて一線を越えることはなかったモリーが、ふとした瞬間に犯した小さな違法行為から暗雲が立ち込めていきます。

ドン底から立ち上がり逆襲

せっかく稼いだお金を没収された上に自身の身体は違法な薬物によってボロボロ、執念深いFBIによって遂には逮捕・起訴。

景気が良かった頃には愛想よくすり寄ってきた周りの人たちの、手のひらを返したかのように離れていく変わり身の早さに唖然とします。

次第に孤立無援が深まっていく中でもただひとり彼女を見放すことがなかったのが、幼い子供の頃から心理的に抑圧してきた父・ラリーだったのが皮肉です。

追い詰められたモリーが起死回生を狙うべく、人生最大の賭けに打って出るクライマックスには心を揺さぶられます。

迷い続けた果てに彼女が導き出したひとつの答えからは、お金や社会的な地位よりも大切なものについて思い知らされました。

こんな人におすすめ

転んでもたたでは起きないモリーの波乱に満ちた生きざまからは、ビジネスや投資を始めとする様々な分野での成功の秘訣を学ぶことが出来ました。

転職を考えている社会人の皆さんや起業家を志す学生の方たちには、是非ともご覧になって頂きたい作品です。

原作本の方は日本でも越智睦の翻訳によってハーパーコリンズ・ジャパン社から、2018年の5月10日に発行されています。

映画版では明かされることのなかった、実在するセレブリティたちの名前がポンポン飛び出してきてビックリです。

モリーと同世代の1970年代後半に生まれた、ロスト・ジェネレーション世代の人たちは手に取ってみてください。

みんなのレビュー

【投稿されたコメントをシェア】
秀逸なコメントをSNSに投稿して
モリーズ・ゲーム」を
布教しちゃってください!
【コメント募集中】
モリーズ・ゲーム」の
おすすめのポイントを
自由に紹介してください!