海街diary|動画配信情報・感想・評価・解説

海街diary
2015年製作/126分/日本 予告動画を検索

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「海街diary」をサクっと解説

ライター/タイラ

日中で時間ができるといつもまだ見たことのない映画を探して視聴しています。映画館にもよく足を運びますし、映画を見ることはライフワークの一つです。年間で少なくとも30本以上は映画を見ています。

作品概要

「海街diary」は、「YASHA-夜叉」「Banana Fish」などの代表作を持つ吉田秋生のコミックを原作とし、「誰も知らない」「そして父になる」の作品で国際的にも評価の高い是枝裕和監督がメガホンを取り実写化した作品です。

吉田秋生は「海街diary」で第11回文化庁メディア芸術祭漫画部門優秀賞を受賞しています。

この漫画を読んだ是枝監督が映画化を希望し、2013年夏より脚本の執筆を開始して2015年6月に映画が公開されました。

是枝監督の四姉妹=四重奏のイメージから菅野よう子の名が上がり、この映画の重要なファクターとして彼女の楽曲が起用されています。

「海街diary」は、美しい街・古都鎌倉を舞台に、綾瀬はるか・長澤まさみ・夏帆・広瀬すずという女優陣を迎えて撮影された、心に染み入るような素敵な作品となっています。

あらすじ

幸・佳乃・千佳の三人姉妹は、鎌倉にある古い家に住んでいます。

幸は市立病院で看護師をする生真面目な香田家の長女。

次女の佳乃は地元の信用金庫に勤めるOL。お酒と男に弱く、仕事にもやりがいを見いだせません。

スポーツ店で働く三女の千佳は、優しいけれど掴みどころのない性格です。

そんな三姉妹の元に、自分達を捨てた父親が病死したという知らせが届きます。

幸は夜勤で行けないため佳乃と千佳が父親の暮らしていた山形に向かうと、そこで二人を迎えてくれたのは中学一年生の浅野すずという少女でした。

すずは、父親が三姉妹を捨てる原因となった女性との間にできた娘でしたが、実の母を亡くした現在は父親の再婚相手と暮らしているのだと言います。

後から遅れて山形にやってきた幸は、そんなすずに「鎌倉で一緒に暮らそう」と誘います。

すずは「行きます」と答え、父親の四十九日が終わったあとに香田家4姉妹の鎌倉での生活が始まったのです。

四姉妹のキャラクターに注目

この映画でまず注目したいのは、それぞれに違う個性を持った四姉妹のキャラクターです。

幸は付き合っている同じ病院で勤めるドクターからの渡米の話を断り、ターミナル病棟に移り緩和ケアに当たることにします。

本当に生真面目で、多くの物を背負ってしまう長女体質な幸。

佳乃は信用金庫で融資担当となり、出会った人の話を聞いて涙し仕事にも遣り甲斐を感じるように。

佳乃の妖艶な部分と、この純粋な部分のギャップが魅力的だと感じました。

千佳は天然でありながら、人をほっこりとさせるところがあります。

そして三人の異母妹であるすずは、まだ13歳なのに自立したしっかり者。

でも反面、素直で可愛らしいところもあり、サッカーが大好きな活発な女の子です。

樹木希林はこの映画で彼女に出会えた喜びを語っており、広瀬すずはこの映画をきっかけに大ブレイクしたのです。

舞台となる鎌倉の美しさ

舞台となる鎌倉という街も、この映画を見る上での大きなポイントだと思います。

素敵な題名にもなっている「海街diary」の海街とあるように、鎌倉は海が身近にある街です。

4姉妹が海辺で、キラキラと光る波と戯れるシーンは今でも心に焼き付いています。

そして海以外にも美しい場所はたくさんあります。

関東駅百選にも選ばれた極楽寺駅・桜の名所御霊神社・すずや風太が寄り道する力餅屋・赤い幟が印象的な佐助稲荷神社・見晴台からの景色が素晴らしい長谷寺と、この映画見るだけで鎌倉観光をしたような気分になれます。

そして四姉妹が住む家が立派で趣のある日本家屋だったので調べてみると、北鎌倉から15分位の場所にある工房が撮影場所になったようです。

縁側と庭のある風情漂うお家で、庭で四姉妹が浴衣を着て花火をする場面も心に残るシーンとなっています。

豪華なキャスト陣

四姉妹を演じた4人の若く美しい女優陣もさることながら、脇を固めるキャストが豪華なところも見どころになっています。

四姉妹の大叔母である樹木希林、母親である大竹しのぶ。

この二人が加わったシーンは、やはり迫力が出るなと感じました。

樹木希林のとぼけた大叔母ぶりも素敵でしたし、幸と母・都が喧嘩をするシーン・思い出の梅酒で仲直りをするシーンでの大竹しのぶの演技は秀逸でした。

他にも、あまり出番の多いとは言えない場面で、堤真一・リリーフランキー・風吹ジュン・加瀬亮・鈴木亮平・坂口健太郎を配する贅沢さにも驚きました。

千佳が働くスポーツ店の店長で恋人でもある池田貴史はミュージシャンでありながら、とてもイイ味を出していましたし、すずの同級生を演じた前田旺志郎の演技も良かったと思います。

強さと優しさ

香田家の四姉妹は、それぞれが人に頼ることなく自立しているところが良いなと思いました。

幸・佳乃・千佳の三姉妹は、父親が自分たちを捨て母親は再婚して家を出ていったしまったという環境。

すずに至っては、実の母とは死に分かれ、血の繋がらない継母と暮らしていたという環境。

そのような環境が、彼女たちを強くさせたのではないかと感じました。

そして、一番にすずと仲良くなる千佳。

強い面ばかりが目立ちますが、本当は食堂のおばちゃんのために涙を流す佳乃。

父が自分たちを捨てる原因となったすずを、引き取って育てようと決心した幸。

三姉妹を不幸にしてしまったのは自分だと、子供ながらに思い悩むすず。

四姉妹それぞれの強さと優しさに感動してしまう作品だと思います。

食べ物

この映画のなかでは食べるシーンも数多く登場します。人気フードリストの飯島奈美が手掛ける料理の数々は原作ファンも納得しているとか。

佳乃が涙した食堂のおばちゃんが作るアジフライ。

すずがサッカー入団テストに合格したお祝いで食べるシーンがあるのですが、今にもカリカリの触感が伝わってきそうでした。

すずが父親のことを思うシーンで食べたのは、山猫亭のシラストースト。

焼いたトーストにバターを塗り、オリーブオイルであえたシラスを乗せ更に焼いてあります。

千佳が作る香田家定番のちくわカレーは、りんごとヨーグルトが隠し味。

スズ達が自分で漁に出て獲ったシラスで作るシラス丼。

どれも豪華な料理ではありませんが、自分も真似して作ってみたくなるものばかりです。

現場ではあまりの美味しさに、女優陣はカットが掛かっても食べ続けたそうです。

生きることの大変さと喜び

是枝監督は、この作品で生きていくうえでどうしても切り離せない「死」についてのエピソードも描いています。

幸は緩和ケアに従事することになり、必ず死を迎える患者と向き合わなければなりません。

また佳乃が融資担当となった海猫食堂のおばちゃん・二ノ宮幸子は不治の病で緩和ケア病棟に予約を入れています。

そして、この映画では法事の場面が3回も出てくるのです。

それでも悲しい物語になっていないのは、是枝監督の脚本と演出の素晴らしさだと感じました。

生きていくことはお金がかかることで、全ての親が素晴らしいわけでなく家族関係でもやっかいなことが沢山あります。

でも同時に、生きているからこその喜びというものがあるのだという事を教えてくれた作品でした。

こんな人におすすめ

強さと優しさを持った四姉妹が、それぞれに違う個性を見せながら成長していく姿を描いた素敵な作品に仕上がっています。

また、家族の在り方や恋人同士の関係性についても考えさせられる映画でした。

幸が精神を病んだ妻を持つドクターとの別れを決意するシーン。

佳乃がお金にだらしない恋人を切り捨てる場面。

千佳の恋人である店長との心温まる掛け合い。すずと風太の初恋とも呼べないような、初々しい関係性。

どんな人が見ても、自分に置き換えて見られるエピソードになっていると感じました。

また美しい四姉妹・鎌倉を堪能したい方、家族や恋人について考えてみたい方にお勧めしたい映画になっています。

みんなのレビュー

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海街diary」を
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  • 茶畑
    2020/09/30

    広瀬すずさん主演の邦画です。物語は鎌倉市。幼い頃に生き別れた父親の葬儀に行った三姉妹は、半分だけ血の繋がった歳の離れた妹と初めて顔を会わせます。不倫していなくなった父親と相手の女性との間に出来た妹。思いつきで一緒に暮らすことになった4人が、それぞれの人生と向き合い家族について考えていきます。風情溢れる鎌倉を舞台に個性豊かな4姉妹が生き生きと描かれています。おばあちゃん役の樹木希林さんも良い味を出していて素晴らしい映画です。

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