ロケットマン|動画配信情報・感想・評価・解説

ロケットマン
2019年製作/121分/イギリス・アメリカ合作 予告動画を検索

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-
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音楽
製作

「ロケットマン」をサクっと解説

ライター/まどかたぶ

洋画を中心に年間60本以上映画を観ています。大学時代は映画同好サークルに所属し「好きな映画を互いに紹介する」「耳の不自由な方でも映画を楽しめるような字幕を作成して公開するボランティア」等の活動を行っていました。

作品概要

「ロケットマン」は、2019年に公開された、イギリスのミュージシャン エルトン・ジョンの半生を描いた伝記映画です。

エルトン・ジョンを演じるのは、スパイ映画「キングスマン」シリーズで注目を浴びた俳優ダロン・エガートンです。

監督を務めるのはイギリスのロックバンド クイーンの伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」の監督等も務めたデクスター・フレッチャーです。

エルトン・ジョンは史上最も売れたミュージシャンの一人で、アルバムとシングルの総売上枚数は3億枚以上とされています。

また、タイトルの「ロケットマン」はエルトン・ジョンの代表曲「ロケットマン」からとられています。

日本人のイメージからすると、エルトン・ジョンは「小太りで同性愛者の、派手な衣装の変なオジさん」というイメージが強いかもしれません。

しかし、この映画を見れば、エルトンの曲の魅力に圧倒される事はもちろん、エルトン本人にも、きっと興味を惹かれると思います。

あらすじ

様々な依存症を抱えたエルトン・ジョンが、リハビリ施設で自身の半生を告白する場面からストーリーは幕を開けます。

エルトンは、子供に無関心な父と母、そんな両親の絶えない夫婦ケンカの中で、「愛」を知らずに育ちます。

ところが、彼はふとしたことからピアノの才能を見出され、彼の人生は開けていきます。

成人しプロのミュージシャンになる事を決意したエルトンは、ある音楽プロダクション会社を介し、作詞家志望の若者バーニーと運命的な出会いを果たします。

そして、バーニーとの共同制作により、ヒット曲を次々と世に送り出し、ミュージシャンとして破格の成功を収めます。

一方、成功の陰で、エルトンの心は孤独に苛まされ、彼は薬物依存に陥り私生活は破綻します。

とうとう彼は、依存症から脱却する為のリハビリ施設に収容される事になります。

そんな彼の復活のきっかけとなったのは、バーニーから渡された歌詞でした。

映画を彩るエルトン・ジョンの名曲たち

劇中では、タイトル曲「ロケットマン」だけでなく、『ユア・ソング』や『クロコダイル・ロック』、『タイニー・ダンサー』などのエルトンの名曲が次々と流れます。

アップテンポなロックンロールから、センチメンタルなバラードまで、それらはエルトンの波乱万丈な人生を表現するかのように大きな振れ幅で、観る人を夢中にさせてくれます。

また、曲の歌詞は、映画の登場人物の心境とシンクロされるように使われています。

その為、曲はただのBGMではなく、ストーリーを補完する役目も果たし、歌詞の深い世界にもどっぷりハマってしまいます。

エルトンの曲をよく聞いていた人でも、それまで気付かなかった歌詞の深い意味にきっと驚かされる事でしょう。

性的マイノリティの苦悩

音楽的な才能に恵まれ、それを存分に発揮し、成功を手にしながらも孤独に苛まれるエルトン・ジョン。

そんな彼の苦悩の一つは、自身が同性愛者だという事でした。

同性愛者である事を母に告白した彼は、家族からも愛されない身となってしまいます。

性的マイノリティ―である事に苦しみ、周りからの偏見と戦いながらも、大衆の前でスーパースターエルトン・ジョンとして役目を果たし、愛を求める彼の生き様。

その姿は多くの人に感動を与える事必至です。

エルトンとバーニーの友情

同性愛者のエルトンと、ノンケのバーニー。

二人の愛を超えた友情は、映画の中でも一際大きなテーマとなっています。

出会った途端に意気投合し、会話がいつまでも終わらない様子や、作詞・作曲に夢中になる二人の姿は、まさに青春を感じさせます。

そのクライマックスが、二人にとっての初のヒット曲「ユア・ソング」の制作秘話です。

この曲は、作詞家バーニーがエルトンに対して思う気持ちを詞にしたものですが、その曲をエルトンが歌うと、それはそっくりそのままエルトンがバーニーに向けた気持ちへと置き換わり、お互いを称え合っている歌になります。

歌詞に込められたこのようなニクい演出は、胸を熱くさせられます。

衣装と歌の再現度の高さ

エルトンを演じるダロン・エガートンは、劇中で素晴らしい歌声を披露し、エルトンの数々の伝説的なショーを再現しています。

また、劇中に登場する奇想天外でド派手な彼の衣装にも注目です。

地味で内気な少年だったエルトンが、その衣装をどんどん派手にさせ、それがエスカレートしていく様子には、思わず目を見張ります。

最後には、常識では考えられないド派手で、性別も年齢も超越した「衣装」に身を包んでいるエルトン。

それは映画の為に強調したものではなく、実際の衣装を再現したものだったという事実を知れば、開いた口がふさがらない状態になるでしょう。

才能と成功を巡る様々な人間模様

才能があるが故に、様々な人物がエルトンに近づいてきます。

その人物のエルトンへの接し方から、様々な人間模様を私たちは見る事になります。

それは、エルトンの才能を応援しようとする人物、利用して自分が儲けようとする人物、才能と関係なくエルトン本人に魅力を感じている人物、などです。

また、エルトンが誰を信じるかによって、彼は成功と破滅を行ったり来たりする事になります。

その様子から、自分がどのような人間と付き合うべきかと、自問自答してしまいます。

愛の形とは

大成功を収めた小太りのスーパースター、エルトン・ジョンですが、彼の成功の陰には、家族からも愛されないという孤独や、同性愛者ならではの周りからの非難の声、他人に利用されてしまう恐怖などが常にありました。

人との関り方に悩む姿は、誰もが共感できるものだと思います。

そんな彼が立ち直るきっかけは、彼が愛する音楽であり、愛するパートナーであるバーニーの歌詞です。

人が傷つくのも愛なら、それを救うのも愛。様々な形をした”愛”。

愛という言葉は普段は真剣に考える事は無いかもしれません。

しかし、圧倒的なスケールと音楽で展開した「ロケットマン」を観た後に心によぎるのは”愛の形”。

自分の大事な人と一緒にこの映画を観えば、きっと愛について話し合いたくなると思います。

それぞれの感想を話し合えば、それぞれが考える”愛の形”や”理想の愛”そして人生観を話し合うきっかけになることでしょう。

誰にだって闇の部分はある

誰もがうらやむ才能と成功を手にしているエルトン・ジョンの半生が、これほどまで過酷なものだったとは、多くの人にとって初めて知る事だと思います。

それと同時に、こんなにたくさん名曲を生み出している人にも、こんなに心の闇の部分があるのだという事実は、観る人に勇気を与えてくれます。

成功者だって苦悩するのだから、一般人の自分たちが愛や人間関係に悩むのは当たり前。

エルトンが闇を晒してくれた事で、観る人も自身の闇について、少しポジティブに受け止められるようになることでしょう。

こんな人におすすめ

ここまでさらけ出して良いのか?とびっくりするほど、赤裸々に描かれたエルトン・ジョンの半生は衝撃的です。

しかし、数々の名曲を上手に散りばめながら展開していくストーリーは、ジェットコースターのようにスリリングであり、あっという間に観終わってしまいます。

そして、観た後には「愛」について深く考えさせられる非常に見応えのある作品となっています。

この作品を観ると、エルトン・ジョンの名曲たちに魅了されること間違いなしです。

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