12モンキーズ|動画配信情報・感想・評価・解説

12モンキーズ
1995年製作/130分/アメリカ 予告動画を検索

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キャスト・スタッフ

監督
脚本
原作
-
出演
音楽
製作

「12モンキーズ」をサクっと解説

ライター/ジョセフ

見たい映画はDVDや動画配信サービスではなく、なるべく映画館に足を運んで見るようにしています。これからも素晴らしい映画との出会いを大切にしていきたいと思います。

作品概要

「12モンキーズ」はテリー・ギリアム監督によって、1996年の6月29日に劇場公開されているSFアドベンチャーです。

アーサー王伝説をパロディー化した「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」や、孤独な少女が妄想と現実の世界をさ迷い歩く「ローズ・イン・タイドランド」など。

アニメーターやコメディグループのメンバーとしても活躍している、1940年生まれでアメリカ・ミネソタ州出身の映画作家がメガホンを取りました。

クリス・マルケルの短編映画「ジュテ」が、脚本家のデヴィッド・ピープルズによって長編シナリオへと拡張されています。

第53回のゴールデングローブ賞では助演男優賞に輝いた他、SF・ファンタジー・ホラー映画アカデミーからもサターン賞が贈られました。

あらすじ

未知のウイルスのパンデミックによって、2040年代になると全人類の人口は1パーセント未満に減少していました。

すっかり汚染された空気と凶暴化した野生動物から地上を追われた生存者たちは、地底に居住区を建設してほそぼそとした生活を送っています。

必死で新型ワクチンの開発を続けていた科学者たちが着目しているのは、ウイルスが何者かによって散布された1996年です。

試作段階のタイムマシンに乗り込めば過去へ移動することが可能ですが、無事に戻ってこれる保証はありません。

科学者たちが白羽の矢を立てたのは抜群の記憶力を誇り強靭な生命力を秘めた、囚人のジェームズ・コールです。

怪しげな猿のイラストに「12モンキーズ」というキーワードを手渡されたジェームズは、人類の未来のために過去へと旅立っていくのでした。

時間旅行に向けて豪華な共演が実現

数奇な運命に翻弄されていく主人公のジェームズ・コールの役を務めているのは、ハリウッドスターのブルースウィリスです。

持ち味のド派手なアクションシーンばかりではなく、 ただひとり未来を知る男としての深い孤独感も表現していました。

ジェームズの決死の逃避行へ否応なしに関わってくる、キャサリン・ライリーの役にマデリン・ストウが扮しています。

出会った当初こそジェームズに対して疑り深そうな眼差しを向けていましたが、後半以降に訪れる微妙な心境の変化に注目して下さい。

12モンキーズの鍵を握る重要人物、ジェフリー・ゴインズに無名時代のブラッド・ピットがキャスティングされているのも驚きです。

自分自身を神の子と信じて止まない誇大妄想気味なマシンガントークや、病院内で繰り返す奇行には鬼気迫るものがありました。

そんな変わり者のジェフリーの父に当たるドクター・ゴインズ役のクリストファー・プラマー等、ベテラン勢もしっかりと脇を固めています。

恐怖のテーマとこだわりの映像

アストル・ピアソラ作曲のお馴染みのテーマから幕を開けていきます。

日本の2時間サスペンスでも繰り返し使われているこの曲を聞いた途端に、誰しもが不吉な予感を抱いてしまうのではないでしょうか。

ジェームズが時間を遡る場面で登場するのは、今となっては何処かレトロなイメージがあるタイムマシンでした。

ワープの瞬間に画面上いっぱいに広がっていく白い光も、CGやビジュアルエフェクトではなく手作りのライトを使っていて味わい深いです。

キャサリンを連れ出して逃走中のジェームズが隠れる映画館では、「24時間ヒッチコックマラソン」なる特別上映企画が開催されています。

空港のシーンで金髪のかつらを被って変装するのは、アルフレッド・ヒッチコック監督の名作「めまい」へのオマージュになっていて芸が細かいですね。

仕掛けがたっぷりのタイムトラベル

オープニングは空港内の搭乗口で、ひとりの男性が無惨にも射殺される様子を男の子が目の当たりにしています。

幾度となくジェームズが夢にまで見て脳裏に焼き付いているこの光景には、全ての謎を解くための重大な手掛かりが込められていますので覚えておいて下さい。

未来からタイムマシンでやって来たとジェームズはいく先々で必死に説明しますが、誰ひとりとして信じては貰えません。

そんな何とも焦れったい展開を撃ち破ることになるのが、井戸に転落して救出を待っているという少年の逸話です。

収用された先の精神科医のキャサリンとの何気ない世間話も、後の伏線へと繋がっているのが心憎い演出でした。

再びあの空港ロビーへと巻き戻されていくかのような、クライマックスでの巡り合わせにも驚かされることでしょう。

過去で未来への希望を求める

近未来の地球で辛うじて生き残った人たちが暮らしている、地下に造られた巨大コロニーの内部が息苦しそうでした。

廃墟と化した街の外壁にグラフィックアートのように赤ペンキで書き殴られた、「12モンキーズ」のサインも気になります。

課せられた刑期を減刑して自由を掴み取ることと引き換えに、危険極まりない人体実験へと挑んでいくジェームズ・コールが勇敢です。

このまま大人しくしていても死の宿命が待ち受けているだけに、一発逆転に賭けてみる方が得にも思えます。

目的の時代はウイルス拡散のきっかけとなったとされる、約50年前の1996年ですがそう簡単にはたどり着くことは出来ません。

遠い1996

タイムマシンの不完全さから、あちこちの時代へ飛ばされてしまうジェームズのパニックぶりに笑わされました。

銃弾と爆撃機が激しく飛び交う第1次世界大戦の激戦地の真っ只中へと放り込まれてしまい、命からがら帰還するシーンも手に汗握ります。

挙げ句の果てにはパラノイア患者だと誤解されてしまい、閉鎖病棟へと閉じ込められてしまうのはタイムトラベラーあるあるです。

そんなジェームズにとっては唯一無二の理解者となる、キャサリン・ライリー医師との束の間の触れ合いには癒されました。

過激な動物愛護グループ「12モンキーズ」を率いるリーダー・ジェフリーとの邂逅によって、ジェームズは更なる混沌へと迷い込んでいきます。

殺伐とした時代にも愛する人がいる

時空旅行による精神的なショックから全てを自分の空想だと思い込んでしまう、疲れ果てたジェームズの後ろ姿には哀愁が漂っています。

それとは対照的に極めて常識的だったキャサリンの方が、ジェームズの突拍子もない話を信じ込んでいく立場の逆転が面白いです。

いつしかキャサリンのことを心から愛してしまったジェームズが、1996年で生きることを誓う瞬間に胸を打たれました。

狭く薄暗い地下へと押し込められた遥か未来であれ、ウイルスの爆発的な流行の危機に晒されたごく最近の過去であれ。

いつの時代にも最愛の人と一緒に生き延びることこそが、何よりもの幸せであると噛み締めることが出来ます。

こんな人におすすめ

全編を通して引っ張ってきた12モンキーズが単なる動物好きの集まりでしかなく、直接的にはウイルスに関係がなかったと明かされる終盤での展開が衝撃的です。

ラストショットは飛行機の機内ですが、真犯人の隣に意外なあの人も座っていますので見逃さないようにして下さい。

主人公がテロリストの汚名を着せられて戦いに破れ去っていくほろ苦い結末の中にも、未来への僅かな期待が込められていました。

国内外のSF小説に造詣の深い読書家の皆さんや、カルトムービーの熱心な愛好家たちは是非ともご覧になって下さい。

アーロン・スタンフォードの主演で2015年1月からは海外ドラマとしてもリブートされていますので、本作品はそのおさらいにもピッタリだと思います。

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