ジャッカル|動画配信情報・感想・評価・解説

ジャッカル
1997年製作/125分/アメリカ 予告動画を検索

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「ジャッカル」をサクっと解説

ライター/東一葉

かなり雑食ではありますが、月に5〜6本は映画を観ています。ズンと心にのしかかってくるような作品が好きです。

作品概要

ハリウッド2大俳優の共演が話題になった1997年公開の作品だ。

ダイ・ハードシリーズで長年ハリウッドのアクションスターの地位を確固たるものにしたブルース・ウィリスと甘いマスクで世界中の女性を虜にしたリチャード・ギア共演のアクションムービーは最初から最後まで目を離せないハリウッドらしい娯楽映画となっている。

1990年代のハリウッド日本公開作品は新旧の俳優たちが入り乱れていた時代だと認識している。

今作主演の2人の他にもケビン・コスナー、ジョン・トラボルタの後を追いかけるようにブラッド・ピット、ジョニー・デップ、ディカプリオらが代表作となるような大作に出演していた。

新しいハリウッドを予見しながらも、まだまだ負けていないベテラン勢の勢いも色気もハリウッド映画が最高に面白い時代の最高に面白い作品となっているのが「ジャッカル」だ。

あらすじ

FBIは、ロシアのマフィア軍団がアメリカの要人暗殺のために「ジャッカル」(ブルース・ウィリス)と呼ばれる凄腕の殺し屋を雇ったという情報を手に入れる。

しかしジャッカルは神出鬼没、正体不明の暗殺者であり、その顔を見た者は限りなく少ない。

この男の手がかりを探るべくFBIのカーター副長官(シドニー・ポクチエ)はマサチューセッツ刑務所で服役中の元IRAのデクラン(リチャード・ギア)の元を訪れ、ジャッカル確保の為の協力を依頼する。

デクランはかつての恋人イザベラ(マチルダ・メイ)との間にできた赤ん坊をジャッカルに殺された過去を持っていた。

ジャッカルへの報復という個人的な思いの中、FBIへの協力を決めたデクランはカーター副長官やロシア側の協力者であるヴァレンチーナ少佐とともに、ジャッカルの顔を知っているイザベラの住む湖畔の家を訪ねる。

それぞれの思惑を抱え、ジャッカルを追う。

男臭いリチャード・ギア

甘いマスクでいつも恋をしているイメージがあるリチャード・ギアの男臭いワイルドな雰囲気を堪能できる珍しい作品だ。

リチャードギア演じるデクランは熱血漢であり、義理堅い男だ。

そして女性に優しい。

この部分はリチャード・ギアのキャラクターを裏切らない。

彼はどんな映画でも大抵女性に優しい。

でも今作でのデクラン役はただただ甘い言葉をかけるだけではなく、真に優しいのが伝わってくる。

それを物語っているのが、顔にアザがあり外見にコンプレックスを持つヴァレンチーナ少佐との車内での会話やイザベラの家でヴァレンチーナが殺害され駆けつけたデクランの心から悔やむ姿である。

イザベラとの子を守れなかったデクランの後悔がその優しさに繋がっている。

短髪で筋肉質なリチャード・ギアを堪能できる作品だ。

冷徹なブルース・ウィルス

常に4つの変装アイテムを準備し、3つを携帯し1つをどこかに隠し、いざという時に備えている。

そんな冷静であり緻密な特性が正体不明であるミステリアスな殺し屋であるジャッカルが数々の暗殺を成功させてきた所以だろう。

得体のしれない不気味さが十分伝わってくる。

暗殺実行前に頬を赤らめながら空中で手を動かして遠隔操作の機関銃を操るシュミレーションをしているときのジャッカルの気持ち悪さは凄い。

そして、デクランを見下すような目線と挑発的なメッセージに背筋が凍りつく。

守るべきものを守るのかい?と言わんばかりのその冷酷な演技をするブルース・ウィリスの実力に脱帽である。

丁度よいアクション

ブルース・ウィリス演じる冷徹な殺し屋ジャッカルが武器の製造を依頼した取引相手を試し撃ちだと言って撃ち殺してしまったり、交差して走行する列車の間で風圧に耐えるリチャード・ギア演じるデクランだったり、結構なアクションシーンもあるのだが、デクランが協力するFBIとジャッカルとの頭脳戦という毛色が強い。

ジャッカルは一体どうやってアメリカに入国するのか、空路も陸路も監視が強いからジャッカルは避けるはずだと気が付き、海路だとするとどうやって入国するのか、となったときにデクランがヨットの大会があることに気が付くのだ。

また、ジャッカルの狙うアメリカの要人が誰かわからない状態で悶々としている時に、ジャッカルのメッセージから標的が女性であることに気がつく。

このようにジャッカルの動きをデクランが読んでいき、その読みをFBIが信じてついていく様がこの映画の醍醐味といって良い。

信頼関係

この映画は色々な信頼関係で成り立っている。

1つがデクランとかつて志を同じくしていたイメルダの信頼関係だ。

恋人同士だった2人の間にできた子供をジャッカルに殺された過去を持つ彼らは、ジャッカルに対する復讐心によってさらに信頼関係を深めている。

イメルダにはデクランと別れた後の夫と娘がいるが、固く結ばれた2人の絆に入る余地はなく、まるで受け入れているような、そこにこそ妻のアイデンティティがあると認めているような描写が感慨深い。

2つ目がFBI副長官とデクランの信頼関係がいかにもアメリカ映画らしくてよい。

ぶつかりながらもお互いを裏切ることはしない。

個人的な報復のためにジャッカルを追うなとデクランに忠告する副長官だが、デクランの気持ちを痛いほど理解している。

自身の進退、つまり待遇の悪い刑務所に戻されるか戻されないかは副長官の手中にあることを理解していながらも、同じ敵を追うという仲間意識を持っているデクラン。

2人の友情に近い感情が芽生えていく過程が心地よい。

アメリカとロシア

FBIはアメリカの捜査組織だ。

そして作中志半ばでジャッカルに殺されてしまうヴァレンチーナ少佐はロシアの軍の人間だ。

このように相反するはずの2国の人間が、正義感という名のもと、協力し合っている姿は清々しく感じられる。

国と国という繋がりもあるが、やはり大切なのは人と人との繋がりだということを暗に語ってくれている。

ロシア側の人間がジャッカルを雇うロシアンマフィアに通じている人物だというところは、いかにもアメリカ映画らしくもあるが、ヴァレンチーナ少佐の揺るぎない正義感をきちんと描いてくれているのは嬉しい限りだ。

そしてデクランがどちらよりでもなく、あくまで今の心に忠実に行動するのが素敵でならない。

後味

ハリウッド映画の醍醐味。

それは最後の最後、後味だと思っている。

この作品はアクション映画の中でもかなりの後味の良さ。

映画「フェイスオフ」の後味に匹敵するのではないかと思われるほどだ。

名誉の負傷を負って大統領夫人を守った英雄になったから君を取り逃がしても問題ないと言って恩赦が認められなかったデクランを自由にするシーンがラストなのだが、ここに至った2人が立場を理解しながらも信頼しあい、友情を育んだ経緯を思うと感慨深い。

刑務所に収監されていたデクランドだが、心根の真っ直ぐな人物であることが逃した最大の理由なのだから。

まとめ

アクション好きならば迷わず観ることができる映画だろう。

ダイ・ハードのブルース・ウィリスが出ているのだから、間違いない。

アクション映画に抵抗がある人でもリチャード・ギアの顔がタイプだわ位の気持ちで観てもらっても後悔しない作品になっている。

軽めのアクションに、軽めの推理、そして軽めの恋模様。

すべて軽めの描写なのだが、面白い映画に必要な要素がすべて盛り込まれているので、最後まで飽きさせない。

過激な描写が少ないので小学生からお年寄りまで楽しめる映画だし、非情な敵を追うという単純明快なストーリーも潔い。

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