たまこラブストーリー|動画配信情報・感想・評価・解説

たまこラブストーリー
2014年製作/83分/日本 予告動画を検索

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「たまこラブストーリー」をサクっと解説

ライター/もか

アニメ映画大好きです!青春アニメ映画が特に好きで、8月~10月にかけての青春アニメ映画のシーズンは毎月足繁く映画館に通っています。

作品概要

「たまこラブストーリー」は、山田尚子監督、京都アニメーション制作で2014年4月に公開された青春恋愛アニメ映画です。

本作は、2013年1月より放送されたTVアニメ「たまこまーけっと」の続編です。

元々のふわふわとした優しい雰囲気をそのままに、メインキャラクター達も続投し、たまこまーけっとの良さを壊さないまま、青春アニメとしての切なさや感動を新たに兼ね備えています。

京都アニメーションの特徴である細かくて美麗な色合いと作画に、山田尚子監督の強みでもある”可愛い女の子の仕草”のリアリティが合わさり、少し幼い雰囲気を感じさせる主人公の北白川たまこと、たまこに好意を寄せる大路もち蔵の魅力は「たまこまーけっと」から更に増しています。

そんな二人の恋愛模様の行く末は、素晴らしい感動を与えてくれます。

あらすじ

うさぎ山商店街の餅屋「たまや」の娘である北白川たまこは、お餅とバトンが大好きな女子高校生です。

そんなたまこの幼馴染であり、たまやの向かいに店を構える餅屋「大路屋」の一人息子である大路もち蔵は、密かにたまこに恋心を抱いていました。

二人が高校3年生に進級し、進路に悩み始める頃、映画研究会に所属するもち蔵は、うさぎ山商店街を抜け出して東京の大学の映像科に進む事を決意しました。

そして同時に、進学して商店街を出るまでの間にたまこに気持ちを打ち明ける決心もしました。

しかし、もち蔵は中々告白するタイミングを見つけられずにいました。

もち蔵がたまこを好きな事を見透かしていたたまこの友人、みどりはもち蔵のそんな姿勢を指摘し、奮起させます。

もち蔵はみどりに指摘された日の帰り道、川で転びそうになったたまこの腕を掴んで支え、その姿勢のまま告白します。

もち蔵からの告白に驚きを隠せないたまこはその場を逃げるように走り去ってしまいます。

もち蔵からの告白以降、どうにも調子が上がらないたまこの様子を見たもち蔵は、たまこに申し訳なさを感じ、告白をなかった事にして元の関係に戻ろうと持ちかけます。

もち蔵告白シーンの切ない表現

たまこラブストーリーの物語は、もち蔵がたまこに告白するシーンから大きく動き出します。

そんな映画のターニングポイントとも言える告白シーンは、もち蔵の緊張感や感情の高ぶりが伝わってくる名シーンです。

もち蔵の迷いのある表情と、いつも通りのたまこの表情の対比は、見ていてとても切なくなります。

意を決して告白したもち蔵の本気が伝わったたまこは、告白をされた驚きで、支えられた腕を振りほどいて川に落ちてしまうドジなたまこ等、キャラクターの「らしさ」も維持しながら、切なさとドキドキを伝えてくれるこの告白シーンは必見です。

告白された後のたまこ

たまこまーけっとのたまこや、本作の冒頭などで見せるたまこの雰囲気は、まさに恋愛を知らない田舎の女子高生、といった感じで、等身大で生きている事が伝わってきました。

しかし、もち蔵に告白された後のたまこは、大好きなお餅作りも、バトンの練習も身が入らず、ついにはもち蔵から告白の撤回までされてしまうのです。

そんなたまこの、もち蔵の感情に対して全身全霊で悩み、受け止めようとする姿勢はたまこの成長を感じさせてくれますし、そのひたむきさは北白川たまこというキャラクターの何よりの魅力と言えますし、もち蔵が何でたまこを好きになったのかという事の説得力もどんどん増していきます。

感動爆発のラストシーン

たまこともち蔵は向かいの家に住んでいる幼馴染で、子供の頃から用事がある時は糸電話を使ってやり取りをしていました。

ある日、学校がインフルエンザになって休校になる日、たまこは自分の次の連絡網であるもち蔵に、休校の連絡をしない事で学校でもち蔵と会い、告白の返事をしようとします。

しかし、もち蔵は現れないのです。

教室に現れたみどりは、もち蔵は今日東京の学校に転校するために新幹線に乗る駅に向かっている、とたまこに告げます。

それを聞いたたまこは、もち蔵との思い出の糸電話を持って駅に走り、なんとかもち蔵と再会し、糸電話をもち蔵に渡し、もち蔵に糸電話越しに告白するのです。

心地よい田舎の空気感

とにかく登場するキャラクターが全員優しいのが本作の魅力の一つです。

物語の舞台となっているうさぎ山商店街は田舎の商店街ですが、それ故に商店街の大人たち全体がたまこやもち蔵を我が子のように可愛がっていますし、商店街の人と人の交流の暖かさも描かれています。

告白の河原のシーンや、夜の静かな商店街の雰囲気など、まさに理想の田舎と言うべき見ていて心地よい世界観に、癒されます。

たまこやもち蔵が商店街が大好きだ、と作中で語りますが、それが心からの気持ちである事が伝わります。

うさぎ山商店街には京都に実在のモデルとなった商店街もあるので、映画鑑賞後は聖地巡礼もオススメできますね。

もち蔵の決意と男子高校生らしさ

もち蔵は幼い頃からたまこを見てきた幼馴染でしたが、高校3年生になるまで告白の決心を固められずにいました。

決心をした後も中々告白出来ずにいるもち蔵は、男子高校生らしいと言えるのではないでしょうか。

そんなもち蔵をヘタレと見るか、等身大の男子高校生らしさと見るかは視聴者次第ではありますが、もち蔵自身がたまこを大事に思っている故の行動、考え、告白である事は見ていて痛いほど伝わってくるので、もち蔵というキャラクターの魅力に繋がっています。

たまこの感情も、もち蔵の感情もしっかりと視聴者に伝わるからこそ、この映画の完成度の高さが伺えます。

ラストシーンの感動

本作の全てはラストシーンに集約されています。

TVアニメ「たまこまーけっと」から続いたたまこともち蔵の恋愛模様と、二人を繋ぐ重要な役割を持っていた糸電話を使ったラストシーンはとても綺麗です。

たまこはもち蔵が大好きだという事を、作品の中で友達や家族と話していく中で気がつくのですが、その結末は自らがもち蔵との連絡に使い続けていた糸電話越しに「もち蔵、大好き、どうぞ!」と告げてエンディングに入ります。

映画の中で最大の感動を与えた直後に、余韻に浸りながらエンディングテーマを聴くことが出来るこの演出は青春アニメとして高い満足度を与えてくれます。

みどりちゃんの魅力

たまこの親友であるみどりは、ラストに繋がるもち蔵は東京の学校に行くところだ、とたまこに助言をしたり、もち蔵の告白のきっかけになったりと、二人の恋のキューピッドとも言うべき存在です。

しかし、みどりはもち蔵とたまこが恋愛関係になる事に複雑な感情を持っているようです。

たまこが好きなレズビアンか、もち蔵に密かな感情を抱いていたのか、その意図は直接映画の中では語られません。

しかし、たまこラブストーリーは感情表現、表情の変化などの演出の上手い映画なので、鑑賞後は独自の解釈をしてみるのも楽しいと思います。

こんな人におすすめ

たまこまーけっとは、ふわふわとした雰囲気とキャラクターの可愛さがみどころのアニメでしたが、たまこラブストーリーはその良さを維持したまま、視聴者が気になっていたたまこともち蔵の恋愛模様の行く末を見せてくれたため、たまこまーけっとのファンも満足する出来になっています。

もちろん、たまこまーけっとを見た事がないという方にも、たまこともち蔵のキャラクター性や、ラストにつながる糸電話の伏線などはしっかりと伝わるようになっているため、たまこラブストーリーから鑑賞しても違和感なく感動できる作りになっています。

綺麗な作画の恋愛アニメ映画が観たい方に、とてもオススメです。

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