愛と青春の旅だち|動画配信情報・感想・評価・解説

愛と青春の旅だち
1982年製作/124分/アメリカ 予告動画を検索

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キャスト・スタッフ

監督
脚本
原作
-
出演
音楽
製作

「愛と青春の旅だち」をサクっと解説

ライター/ジョセフ

見たい映画はDVDや動画配信サービスではなく、なるべく映画館に足を運んで見るようにしています。これからも素晴らしい映画との出会いを大切にしていきたいと思います。

作品概要

「愛と青春の旅だち」はロリマー・プロダクションによって、1982年にアメリカで製作されている青春ドラマです。

本国アメリカで1982年8月13日に封切られた後に、日本でもユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズの配給によって劇場公開されました。

かつてのフットボール花形選手が謎めいた女性に翻弄されていく「カリブの熱い夜」や、実在するジャズ・ピアニストの波乱に富んだ人生に迫る「レイ」など。

アドベンチャードラマから伝記映画までを手掛けている、テイラー・ハックフォード監督がメガホンを取っています。

第55回アカデミー賞において助演男優賞と歌曲賞を獲得していて、1982年度の年間興行収入ランキングでも第3位にランクインしました。

不遇な生い立ちの青年が航空士官候補生学校に入学し、仲間たちと力を合わせて狭き門を突破していく感動作です。

あらすじ

「ザック」ことザカリー・メイヨは、幼い頃に最愛の母親が自らの生命を絶つという悲痛な経験をしています。

母の死後は海軍で上級一等航海士として勤務している父・バイロンの、赴任先を転々とする日々を送ってきました。

成長するにつれて海軍のパイロットを志すようになったザックでしたが、バイロンからは余りいい顔をされません。

年齢を重ねるにつれて自堕落になっていく父親との訣別を遂に決意したのは、ザックが大学の卒業を迎える頃です。

航空士官学校へと入学して父を見返すことを誓ったザックの前に、エミール・フォーリー軍曹が立ちはだかります。

次から次へと突き付けられる厳しいミッションを、ザックは恵まれた身体能力と強靭な意志によってクリアしていくのでした。

飛び立つ名優たち

鬱屈とした想いを抱えながら生きてきた主人公のザカリー・メイヨを、若かりし頃のリチャード・ギアが好演していました。

映画の冒頭では暗い目をしたはぐれ者が、同じ目標を持った仲間との出会いによって心を開いていく様子を巧みに表現しています。

破天荒ながらも何処かいじらしいザックの父親、バイロン・メイヨ役を演じているのはロバート・ロッジアです。

新入りを徹底的に鍛え上げていくエミール・フォーリー役の、ルイス・ゴセット・ジュニアの熱演には圧倒されることでしょう。

「ネイビー・シールズ ナチスの金塊を奪還せよ!」でレヴィン少将役を務めた、J・K・シモンズの迫力にも負けていません。

むさ苦しく厳つい男たちの中でも、デブラ・ウィンガーがポーラ・ポクリフキ役で抜群の清涼感を発揮していました。

紅一点の士官候補生として奮闘するケイシー・シガー役に抜擢されている、リサ・アイルバッハーも魅力的な女優さんですね。

長く孤独な青春の旅路

幼くして母親との死別に見舞われたザックは、父・バイロンを頼りに異国情緒たっぷりとしたフィリピンへと向かいます。

水兵の制服を身に纏ったバイロンと、空港の敷地内に張り巡らされたフェンス越しに初めて言葉を交わすシーンが印象的です。

それ以降も無意識のうちに他人との間に見えないフェンスを打ち立てて、微妙な距離を保っているかのようでした。

サンバレス州スービックの港町や、バイロンが行き付けにしている地元の私娼館が幻想的なムードを漂わせています。

根なし草のように放浪を続けていたザックが主人公として物語のスタートラインに立つ場所は、ワシントン州のシアトルです。

薄汚れたモーテルの窓には分厚いブラインドが降りていて、室内は息苦しくろくに明かりが射し込んできません。

レーニエ基地へ到着するまでの束の間の自由を、愛車のトライアンフ・ボンネビルを走らせて満喫するザックの姿は格好いいですよ。

何者でもない若者への応援ソング

ホラー映画の金字塔「エクソシスト」に、ケン・キージーのベストセラーを実写化した「カッコーの巣の上」まで。

これまでに数多くの名作の映画音楽に携わってきたジャック・ニッチェが、本作品のサウンドトラックを担当しました。

強がっていても心の奥底では愛に餓えているザックには、「HUNGRY FOR YOUR LOVE」が挿入歌としてピッタリですね。

孤高のシンガーソングライター・ヴァン・モリソンによって1978年にリリースされている10枚目のスタジオアルバム、「Wavelength」の8曲目に収録されています。

ヘンリー・マンシーニが作曲した「ムーン・リバー」も、ハードなスケジュールを送る若者たちに癒しを与えるナンバーとしては最適です。

ジョー・コッカーとジェニファー・ウォーンズがデュエットする、「UP WHERE WE BELONG」無しにはこの映画は成立しません。

「幸せは大空を目指して」というフレーズには、1980年代の多くの名画ファンが胸を熱くしたのではないでしょうか。

少年の寄る辺のなさ

熱帯地方に特有な蒸し暑さに包まれたフィリピンで、バスの後部座席に揺られるひとりの男の子の不安げな瞳がオープニングを飾ります。

この地方では白人の少年はいやが上にも目立ってしまい、現地の子供たちから謂れのない差別や暴力を受けるシーンが痛切です。

唯一無二の肉親である父・バイロンは1カ月のうち3週間は海上勤務に明け暮れているというハードなスケジュールで、ろくに自宅に寄り付きません。

粗暴で異性との関係にもだらしがない父を反面教師としながら、空への漠然とした憧れを募らせていく胸の内が伝わってきました。

愛への渇望

歳月を重ねて見るからに逞しい好青年となったザカリー・メイヨながらも、寂しそうな眼差しは相変わらずでした。

軽蔑していたはずの父親と同じように、パーティーで出会った女性たちとその場限りの関係を続けてしまう巡り合わせが皮肉です。

初めて会った時から愛していたと告白するポーラ・ポリフキに対しても、「愛なんかいらない」と突き放してしまい素直になれません。

ポーラの勤め先である製紙工場へ彼女を迎えにいくため、自分自身に誇りを持つために士官養成学校の門をくぐるザックが勇ましく映ります。

それぞれの壁を越えろ

徹底的に罵声を浴びせて、見込みがない者には容赦なく任意除隊を突き付けていくフォーリー軍曹が威圧感たっぷりです。

コックピットごとプールへと投げ出されるウォーターシュートから、大自然のフィールドを駆け回るサバイバルまで。

13日間の訓練期間がスタートした途端に、呆気なく脱落して学校を去っていく戦友たちの後ろ姿には胸が痛みました。

一方ではメンバーの中で1番に身体が小さく落ちこぼれだったケイシーが、ザックのサポートを受けて壁登りの課題を合格するサプライズもあります。

ケイシーを助けたはずのザック自身も、心の壁を取り払って周りの人たちと向き合っていく瞬間を捉えていました。

こんな人におすすめ

格納庫に設置された即席の白いリングで、上官と部下がお互いへの不平不満を拳でぶつけ合う一騎討ちが迫力満点です。

少尉となって階級が上になったメイヨに、フォーリー軍曹が敬礼を送るシーンは涙なしには見ることは出来ません。

全編を通して鬼軍曹の仮面の下に隠されていた、フォーリーの素顔と溢れんばかりの人間的な優しさが一瞬だけ垣間見えました。

将来的に自衛隊員や警察官などの職業を志している、体育会系の方たちは是非ともこの1本をご覧になってください。

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