君の膵臓をたべたい(2018)|動画配信情報・感想・評価・解説

君の膵臓をたべたい(2018)
2018年製作/108分/日本 予告動画を検索

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製作
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「君の膵臓をたべたい(2018)」をサクっと解説

ライター/ジョセフ

見たい映画はDVDや動画配信サービスではなく、なるべく映画館に足を運んで見るようにしています。これからも素晴らしい映画との出会いを大切にしていきたいと思います。

作品概要

「君の膵臓をたべたい(2018)」は、2018年の9月1日に劇場公開された牛嶋新一郎監督によるアニメーション映画です。

「デス・パレード」や「ワンパンマン」を始めとするアクションアニメの、副監督や演出を手掛けてきた若手クリエーターが劇場デビューを果たしました。

「うしおととら」などの数多くのヒット作を世に送り出してきた、スタジオヴォルンの制作になります。

元になっているのは2015年の6月17日に住野よるによって、双葉社から刊行されてベストセラーとなった青春文学です。

2017年には北村匠海と浜辺美波の主演によって、実写化もされています。

藤井ゆきよや田中敦子等の豪華な声優陣に、 和久井映見などの実力派俳優も顔を揃えました。

あらすじ

「僕」はクラスの中でも浮いた存在で、 いつも1人で本を読んでいる図書委員です。

ある時に病院に行った帰りに、「共病文庫」と書かれたメモ帳を拾いました。

そこにはいつも明るく友達に囲まれている、 クラスメイトの桜良の秘密が書き込まれています。

膵臓の病に冒されていて余命が僅かに迫っていることを知ってしまった僕は、 次第に彼女との交流を深めていきました。

桜良に半ば強引に連れ出される形でカフェや旅行に出掛けていくうちに、 僕の心の奥底にも変化が涌いていきます。

すれ違いや桜良の入退院を繰り返していく僕が気が付いたのは、誰かと一緒に生きる喜びです。

ふたりに残された時間がいよいよ後僅かになった時に、僕はある決断を迫られることになるのでした。

イケメン俳優・高杉真宙と人気の声優・Lynnの豪華な共演

主人公の「僕」の役には、 若手の実力派俳優として注目を集めている高杉真宙が声優に初挑戦しています。

1996年生まれの福岡県出身になり、2017年には瀬田なつき監督の「セトウツミ」に出演しました。

葉山奨之とタッグを組んだこのテレビドラマは、 クールな内海と天然の瀬戸の掛け合いがユーモアたっぷりな青春ストーリーです。

本作品での主人公と桜良の、凸凹コンビぶりを彷彿とさせるものがありました。

ヒロインの桜良には、 人気声優のLynnがキャスティングされています。

過酷な運命を受け入れ、限られた人生を楽しもうとする姿を情緒豊かに表現していました。

終始一貫してゆったりとしたペースで喋る主人公と、饒舌な桜良とのコントラストが効果的です。

アニメだからこそ表現できる「キミスイ」の世界

主人公と桜良と間に横たわっている微妙な距離や言葉には表せないお互いへの想いが、彩り豊かな風景や幻想的に差し込む光からさり気なく伝わってきて美しかったです。

アニメ的な誇張表現や画面の中を自由奔放に飛び回る躍動感を控え目にしつつ、穏やかな描写に気を付けているのですんなりとその世界観を受け入れることができます。

明らかに北陸地方の有名都市を連想させるような観光スポットや歴史的建造物が時おり背景に映りますが、あくまでも固有名詞を排して架空の街が舞台に設定されているのが印象深かったです。

主人公の名前を「僕」という匿名性にこだわりぬいたことによって、幅広い世代の人が共感できる原作の魅力も活かされていました。

物語を彩る音楽も魅力的

本作品の主題歌を担当しているいるのは、2013年の5月に結成された4人組のロックバンド「sumika」です。

オープニングテーマの「ファンファーレ」から、主人公の止まっていた時間が動き始めていくような期待感が高まってきました。

劇中に流れる「秘密」も、決して周りの人たちには打ち明けることの出来ないふたりの関係にはピッタリです。

エンディングテーマの「春夏秋冬」に込められている季節の移り変わりが、主人公と桜良の出会いから別れまでと重なり合ってホロリとさせられるでしょう。

甘くもありほろ苦くもある青春を味わう

他人に対して心を開くこともなく読書の世界にばかり閉じこもっていた主人公と、 一見すると天真爛漫ながらも過酷な運命へと立ち向かっていく女子高校生との出会いと交流が鮮やかでした。

徐々に心を開き始めた主人公が桜良に連れて行かれた先で食べることになる、人気のスイーツバイキングや屋台のホルモン焼きがとても美味しそうです。

高校生らしい健全なお付き合いの中にも、時おりお泊まりデートなどのシーンも挿入されていてドキドキです。

主人公が桜良の元カレ・隆弘から襲撃を受けることもあり、桜良の親友・恭子からは嫌われてばかりで打ち解けるきっかけが掴めません。

恋愛のときめきばかりではなく、 挫折感やほろ苦いエピソードも描かれていて感情移入できます。

物語の序盤では自らの気持ちを露にすることのなかった主人公の、中盤以降から後半パートにかけての成長ぶりが感動的です。

膵臓をめぐる僕たちの冒険

グロテスクな題名にはおよそ似つかわしくない、 人と人との穏やかな繋がりについて考えさせられるストーリーです。

「君の膵臓をたべたい」といった桜良に対して、主人公が「カニバリズムかよ」と切り返す余裕もあり笑わされました。

人間の膵臓の中に無数に散らばっているという細胞、ランゲルハンス島を思い浮かべてしまう方も多いかもしれません。

桜良と主人公が出会うきっかけになった日記帳のカバーに書かれていた、「共病文庫」というタイトルに込められている深いメッセージについても考えさせられます。

怪我や病気など人生の中でどんなに苦しい出来事でも、他の誰かと一緒なら乗り越えられるような気がしてくるはずです。

難病映画や青春もののお約束を打ち破る

終始一貫して病気を隠して明るく強気な態度を崩すことのなかった桜良が、初めて主人公の前だけで素顔や心の奥底の弱さをさらけ出すシーンにはホロリとさせられました。

ヒロインの難病をテーマにした映画であるだけに、当然ながら桜良が検査のために入院する場面も度々映し出されていきます。

ベッドの上でタイムリミットを迎える美少女、泣き崩れる主人公といったありきたりな難病ものの図式や悲壮感を描くことはありません。

残された時間を懸命に全うしようとしていた桜良が、身勝手な理由から凶行に走る通り魔の犠牲になってしまう終盤での予想外の展開が驚きです。

青春キラキラアニメにはおよそ似つかわしくない、誰しもが生まれた瞬間から死に向かって歩いていくという残酷な現実を突き付けられる結末でした。

だからこそ主人公と桜良が束の間に交わした友情は、いつまでも消えることなく多くの人たちの心に焼き付くはずです。

こんな人におすすめ

「キミスイ」の愛称で親しまれている物語を、美しい映像で味わうことができました。

原作の小説、実写化された映画、更には本作のアニメーションと3つのメディアで楽しめる作品になっています。

それぞれの独特な世界観や微妙な設定の違いばかりではなく、時おりリンクしているところもあって面白いです。

いずれの作品でも描かれているのは一度しかない青春時代に掛け替えのない大切な人と巡り合うことができる喜びであり、その切な過ぎるクライマックスは涙なしには見ることはできません。

クラスメイトや身近な友人との関係性について悩んでいる、中高生の皆さんは是非ともご覧になってください。

きっと今以上に毎日の学園生活を謳歌できるようになるはずです。

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