ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男|動画配信情報・感想・評価・解説

ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男
2017年製作/108分/スウェーデン・デンマーク・フィンランド合作 予告動画を検索

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キャスト・スタッフ

監督
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原作
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出演
音楽
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製作

「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」をサクっと解説

ライター/ジョセフ

見たい映画はDVDや動画配信サービスではなく、なるべく映画館に足を運んで見るようにしています。これからも素晴らしい映画との出会いを大切にしていきたいと思います。

作品概要

「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」はヤヌス・メッツ監督によって、2018年の8月31日に劇場公開されています。

中東の激戦地区・アフガニスタンの知られざる実態へとカメラ片手に斬り込んでいく「アルマジロ」や、刑事と犯罪組織が壮絶な抗争を繰り広げる「TRUE DETECTIVE /ロサンゼルス」等。

ドキュメンタリー製作からテレビシリーズまでを手掛けている、1974年生まれでデンマーク出身の映画作家がメガホンを取っています。

スウェーデン、デンマーク、フィンランドによる北欧3カ国で2合同製作されて、ノルディスク・フィルム社で配給されました。

トロント国際映画祭2017年でオープニング上映された他、フロリダ州で開催されたガスパリラ国際映画祭でも観客賞に輝いています。

テニス界の永遠のライバル、ビヨン・ボルグとジョン・マッケンローがぶつかり合うスポーツエンターテイメントです。

あらすじ

スウェーデン代表のテニスプレーヤー、ビヨン・ボルグは1980年度のウィンブルドンで快進撃を続けていました。

その美しい容姿とストイックな人間性から「氷の男」の異名で呼ばれているボルグの前に立ちはだかったのは、激情型で荒々しいプレーが持ち味のアメリカ人です。

ジョン・マッケンローは「悪童」としてその名を轟かせていますが、少年時代のボルグ自身の素行の悪さにも重なるものがあります。

全くの無名だったボルグに声を掛けて未熟だったプレースタイルを完成させたのは、名コーチのレナート・ベルリゲンです。

「ウィンブルドンを目指せ」というレナートの言葉を胸に、1976年の初優勝以来これまでに4連覇を果たしています。

男子テニス史上屈指のスタープレーヤー同士による世紀の一戦は、世界中を熱狂の渦へと包み込んでいくのでした。

熱血漢とクールな彼の競演

熱き闘志の持ち主で「悪童」とまで評されたジョン・マッケンローの役に、シャイア・ラブーフが挑戦していました。

「トランスフォーマー」シリーズに代表されるような俳優としての活躍が日本ではお馴染みですが、本国アメリカではコメディアンやパフォーマーとしても有名です。

プライベートでは何かにつけてスキャンダルに見舞われていて、まさに現役時代のマッケンローに重なり合います。

絶対的なチャンピオンにして完全無欠のテニス・マシーン、ビヨン・ボルグの役を演じているのはスベリル・グドナソンです。

今作の撮影に入る前にパーソナル・トレーナーの指導の下で、1日2時間週に15時間のテニストレーニングに励んだという裏話は驚きですね。

ボルグの専属コーチであり良き理解者でもある、レナート・ベルリゲン役のステラン・スカルスガルドにも注目して下さい。

「ドラゴン・タトゥーの女」や「われらが背きし者」などの悪役やギャングスターでお馴染みですが、本作では指導者の理想像を体現していました。

決戦の地までにちょっと寄り道

テニスの聖地として名高いウィンブルドンばかりではなく、ヨーロッパの伝統的な街並みが美しく映し出されていきます。

ボルグの自宅があるのはモンテカルロで、カジノやモータースポーツの世界選手権がパッと浮かんできますね。

自国スウェーデンは社会保障が充実している分だけ高所得者が担う税金が高いために、タックスヘイブンへの移住を決意したようです。

この国でもすっかり有名人なために近所に買い物に出掛けるだけで、たちまち人だかりが出来てサインを求められてしまいます。

唯一視線を意識せずにプライベートな時間を過ごすことが出来るのが行き着けのカフェで、セルフサービスなために余計な気遣いも要りません。

回想シーンに登場するのはスウェーデンの首都ストックホルム近郊の都市・セーデルテリエで、町の中心を流れる運河と蒸気船が風景画のようでした。

物語のメインとなるロンドン南西部マートン区へ到着するまでに、ほっとひと息について下さい。

会場で観戦しているかのような臨場感

スピーディーなカメラの切り替えは、まさに試合会場で観戦していてボールの行方を追っているかのようです。

ラリーの合間にスローモーションを多用している劇的な演出や、真上から見下ろす俯瞰ショットの臨場感にも引き込まれていきます。

実際の試合時間に換算すると3時間55分にも及んだ激闘が、クライマックスでの約20分間に濃縮されていて見応えがありました。

ネットを挟んでテニスコートの両端から睨み合う、ボルグとマッケンローの些細な表情の変化さえも逃しません。

手持ちのハンディカメラから追いかけていく不安定な映像も、一挙手一投足の躍動感をリアルに表現していました。

ボルグは昔ながらのウッドラケットを右手に握りしめて、マッケンローは新素材のグラスファイバーのラケットを左手に構えて。

1球ごとに沸き上がっていく歓声やざわめき、ブーイングの嵐でさえもBGMのように心地よく感じてしまうかもしれません。

重圧下の王者

偉業達成へのお祭り騒ぎのような期待感が高まっていく中で、ディフェンディング・チャンピオンに掛かってくるプレッシャーは並大抵ではありません。

ラケットの入念なチェック・メンテナンスは勿論のこと、本番で着用するユニフォーム一式からタオルまで予め決めています。

テニスコートの白線は絶対にシューズで踏みつけないなど、神経質とも思えるほどルーティンを守っていました。

本来であれば心の拠り所となるはずのフィアンセのマリアナとの一時も、近頃ではすれ違いばかりで切ないです。

憧れのあの人を越えるために

マッケンローが幼い子供の頃から寄せていた、対戦相手・ボルグへの並々ならぬ敬愛の気持ちが伝わってきました。

テニスを始めたそもそものきっかけでもあり、これまでのところは遥か遠くから仰ぎ見る存在でしかありません。

同じようなデザインのヘアバンドを身につけているのも、一歩でもお近づきになりたい気持ちの現れなのでしょうか。

ようやく世界ランク2位にまで上り詰めたマッケンローが、更なる高みを目指すためにノーシードから勝ち上がっていく姿が勇ましかったです。

外からの批判と内なる不安

ゲーム中の破天荒すぎる振る舞いや、試合後の傲慢なコメントのせいかマッケンローへの批判は鳴り止みません。

マスコミの前では求められるままに悪役に徹しながらも、その内面は意外にもピュアで脆さも見え隠れしています。

全編を通して沈着冷静さを失うことがなかったボルグでさえも、この大一番を翌日に控えて若干は緊張気味です。

1度は袂を分かったはずのレナートとの再会シーンと、彼から贈られた最後のアドバイスにはホロリとさせられます。

こんな人におすすめ

ボルグとマッケンローが雌雄を決するまでに、それぞれが辿ってきた道のりを丁寧に振り替えっていて好感が持てます。

全ての決着がついてコートを後にしたふたりが、偶然にも空港のロビーで鉢合わせをして交わした会話が忘れ難いです。

持てる力の全てを尽くした撃ち合いの果てに、両者の間に芽生え始めていくライバル関係を越えた友情に胸を打たれました。

26歳の若さで引退を決意したボルグと、33歳を迎えるまで現役生活を貫き通したマッケンローとのコントラストにも思い巡らせてしまいます。

テニスを趣味にしている方たちばかりではなく、恋や仕事で気になるライバルがいる皆さんも是非ともご覧になって下さい。

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