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キャスト・スタッフ
「ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!」をサクっと解説
ライター/ジョセフ
作品概要
「ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!」はスティーヴン・クォーレ監督によって、2018年の1月18日に劇場公開されています。
プロデューサーとして製作スタッフに加わっていて、105分のオリジナルシナリオを書き下ろしたのはリュック・ベッソンです。
ドイツ連邦映画基金とバイエルン映画基金から27万ドルのバックアップを取り付けて、にフランスとドイツ2カ国で合同製作されました。
「イントゥ・ザ・ストーム」や「ファイナル・デッドブリッジ」など、メガホンを取ったのはディザスター・ムービーからホラーまで幅広いジャンルを出掛けている映画作家です。
2017年9月ドイツでの先行上映を皮切りにして、日本でもアスミック・エース社の配給によって全国ロードショーされました。
バルカン半島の激戦区ボスニアで、百戦錬磨のネイビー・シールズ隊員たちが金塊奪還作戦に挑むミリタリーアクションです。
あらすじ
マット・バーンズは5人の少数精鋭で結成されたアメリカ海軍の特殊部隊、ネイビー・シールズのリーダーを務めています。
今回の派遣先となるのは紛争真っ只中のサラエボで、国際社会から批判を浴びているミリッチ将軍を誘拐するのが任務です。
首尾よくミリッチを指令部に引き渡したマットでしたが、軍規に重大な違反があったとして謹慎処分を受けてしまいます。
3日間の足止めを喰らうこととなった5人でしたが、それぞれが思い思いに束の間の休息を謳歌し落ち込んだ様子はありません。
メンバーのひとり・スタントンは地元でウェイターとして働くララ・シミッチと恋仲にあり、彼女から打ち明けられたのは第2次大戦中にナチスがこの地に隠したという金塊の在りかです。
謹慎期間が明けるまでの僅かな時間に、マットたちは知恵と勇気を振り絞って金塊引き揚げ作戦を決行するのでした。
強者揃いの役者たち
荒くれ者が集う特殊コマンド部隊を率いる、主人公のマット・バーンズをサリバン・ステイプルトンが力演していました。
ハンサムなルックスで異国の女性たちを虜にする、スタントン・ベイカーにはチャーリー・ビューリーが扮しています。
ありとあらゆる重火器のプロフェッショナル、JPことジャクソン・ポーター役はディミトリー・レオニダスです。
ジェイコブ・レヴィン役のJ・K・シモンズの厳つい顔がアップになるだけで、その場の空気がピリリと引き締まりますね。
鬼軍曹として部下に厳しい檄を飛ばす合間にも、時おり人間らしい気配りや思いやりを垣間見ることが出来ました。
むさ苦しい男連中の中でも、ララ・シミッチ役にキャスティングされているシルヴィア・ホークスの清楚な佇まいは格別です。
バトルの勝ち負けや金塊の行く方ばかりではなく、彼女とスタントンとの仄かなロマンスも気になってしまいます。
危険すぎる宝探し
総重量にして27トン、時価総額は控えめに見積もっても3億ドル、眠る先は水深45メートルの湖、タイムリミットは僅かに8時間。
不可能とも思えるような条件の数々を、ひとりひとつ綿密に下調べを済ませながら奇抜なアイデアでクリアしていきます。
2000本の金塊を一気に運ぶために、荷物用の網を海底に広げて大型パラシュートを発射させる場面が手に汗握ります。
水面下では順調に進行していたお宝探しが、陸上に上がった時に予測不可能なトラブルへと陥っていきスリリングです。
5人の力と心をひとつに
プレイボーイのスタントン・ベイカー、頭脳派のベン・モラン、欲しい物は何でも手に入れるカート・ダッフィー。
重機関銃から各種火炎砲まで抜群の知識を誇り、「JP」の愛称で親しまれているジャクソン・ポーターも頼りになります。
エリート軍人たちとは一線を画するアウトサイダーでもあり、独自の正義感によって任務を遂行する姿が勇ましいですね。
時にはお互いの不平不満を激しくぶつかり合う中でも、調停役を任されることになるのがマット・バーンズです。
それぞれの個性や特殊能力を見極めながら、適材適所に配置する才覚は敏腕プロデューサーや名監督にも負けていません。
マットの上官ジェイコブ・レヴィン少将は、作戦には直接参加することはありませんがその存在感は抜群でした。
映画序盤では型破りなマット隊に難色を示していますが、彼らの熱意に感化されて心変わりをしていく過程にも注目して下さい。
激戦地区に沈んだ希望
ナチス政権の支配下に置かれた、1940年代前半の暗く重苦しいパリの街並みからストーリーは幕を開けていきます。
戦争によって故郷を奪われて避難民たちや、愛する家族と引き裂かれてしまった子供たちの悲劇は20世紀末のボスニアでも同じです。
いつの時代にも変わることなく繰り返されていく衝突と、人種や国家間で深まっていく対立には暗澹たる気持ちにさせられました。
その一方では遥々海を越えてやって来たスタントン・ベイカーと、地元民ララ・シミッチとの間に芽生える絆に癒されます。
戦禍に見舞われ続けている生まれ育った小さな村を救うために、たったひとりでボスニア・ヘルツェゴビナ再建基金を立ち上げようとするララが健気です。
か弱い女性に頼まれると断れないスタントンが、安請け合いしたことによって戦友たちを巻き込んだひと騒動が起こります。
敵との兵力の差は歴然
マットたちの行く手に強敵として立ちはだかる、ペトロヴィッチ将校の壮絶な手榴弾投下攻撃には圧倒されました。
ペトロヴィッチが前線に持ち出してきたのは、装甲車輌を1発で撃沈させるほどの破壊力が秘められた対戦車砲弾です。
対するマットたちの装備はいまいち頼りなく、武器になりそうなものは射撃トレーニング用の小型拳銃くらいしかありません。
懸命の応戦を続けて何とか持ちこたえていたマットたちに、ようやく逆襲のチャンスが巡ってきます。
陸海空からの強力な援護射撃
輸送用のヘリコプターを操縦して、マットたち一向を窮地から救い出すジム・レイニーは美味しい役どころです。
相手の領空に迷い込んでも慌てふためくことなく、正確無比な機銃掃射によって次から次へと敵機を撃ち落としていく反撃ののろしが迫力満点でした。
空からの奇襲部隊にタイミングを合わせるかのように駆け付けてくるのは、陸からの戦車と海からのダイバー部隊です。
敵兵から乗っ取った旧ソ連タイプの戦車、フォーミュラ150を市街地のど真ん中で走らせる強行突破には目を奪われます。
ペトロヴィッチの乗っていたボートが激しく燃え上がっていく様子には、虐げられていた戦地の解放を祝う打ち上げ花火のようでした。
こんな人におすすめ
お堅いジェイコブ・レヴィンが、クライマックスでマットたちにかけたねぎらいの言葉にはホロリとさせられました。
苦労して手に入れた金塊の半分はフランスへと返還、残りの半分を更に6等分してマット、ベイカー、モラン、ダッフィー、JP、ララの6人でで山分け。
光輝くお宝を目の当たりにしたマットたちが、お金以上に掛け替えのないものの存在に気がつく瞬間も感動的です。
生命をかけた最難関ミッションのコンプリートと共に、メンバー総出演となる打ち上げシーンも楽し気に映ります。
トレジャーハンターを扱った映画がお好きな皆さまや、ミリタリーに興味がある方たちは是非ともご覧ください。
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