バレエボーイズ|動画配信情報・感想・評価・解説

バレエボーイズ
2014年製作/75分/PG12/ノルウェー 予告動画を検索

動画配信

U-NEXT(ユーネクスト) U-NEXTで検索
31日間無料

TSUTAYA TV(ツタヤTV) TSUTAYA TVで検索
30日間無料

キャスト・スタッフ

監督
脚本
-
原作
-
出演
音楽
製作
-

「バレエボーイズ」をサクっと解説

ライター/ジョセフ

見たい映画はDVDや動画配信サービスではなく、なるべく映画館に足を運んで見るようにしています。これからも素晴らしい映画との出会いを大切にしていきたいと思います。

作品概要

「バレエボーイズ」は2014年にノルウェーで製作されている、ケネス・エルヴェバック監督によるドキュメンタリー映画です。

ノルウェーのテレビ賞「Gullruten」に出品された59分の番組が、劇場公開用に75分へと拡張されました。

オスロを拠点活動する性的マイノリティーのハンドボールチームを追った「Hullabloo」や、北欧の若者たちに広がる過激派への傾倒に警鐘を鳴らす「クィアのイスラム教徒」など。

LGBTから宗教までの様々な問題を取り上げている、1966年生まれでノルウェー・ヘムネスベルジェ出身の映像作家がメガホンを取っています。

2014年9月イギリスでのワールドプレミア上映を皮切りに、日本でもアップリンクの配給で2015年の8月29日に単館上映されました。

男子バレエの世界へと飛び込んだ3人の少年たちの、それぞれの葛藤と成長ぶりを追っていく感動作です。

あらすじ

ルーカス・ビヨルンボー・ブレンツロド、トルゲール・ルンド、シーヴェルト・ロレンツ・ガルシア。

3人はノルウェーの首都・オスロで生まれ育って同じ地元の中学校へと通いながら、数年間のバレエキャリアを積んできました。

バレエ講師の熱心な指導と家族の理解もサポートもあって、少しずつプロのダンサーを目指すようになっていきます。

フランスとスウェーデンで行われるふたつの国際大会にも、ようやくエントリーが許されて課題に取り組む毎日です。

こんどの大会で好成績を収めることが出来れば、ノルウェーの王立バレエアカデミーへの入学も夢ではありません。

そんなある日のこと、ルーカスがロンドンのロイヤルバレエ学校で開催される最終オーディションに特別招待されます。

トルゲールとシーヴェルトとの間には微妙な距離感が生じていき、自身の将来とも向き合っていくことになるのでした。

三者三様の夢を追う少年ダンサー

切磋琢磨しながらプロへの道のりを歩んでいく、3人の少年たちの練習風景から自宅での素顔までを捉えていきます。

俄に幸運のチケットが舞い込んできて他のふたりから1歩リードするのは、ルーカス・ビヨルンボー・ブレンツロドです。

15歳の誕生日を迎えた時には身長が180センチを越えていて、ルックスにも恵まれているために未来のスターを予感させます。

遊びに行きたい盛りにも関わらず週末のパーティーをキャンセルして、自主トレに臨むストイックな一面も持ち合わせていました。

シーヴェルト・ロレンツ・ガルシアはルーカスにとっては良きライバルであり、バレエ教室入会時からの親友でもあります。

同じ目標に向かって突き進んでいたはずのふたりの命運を分けた、小さなきっかけを見逃さないようにして下さい。

時には激しくぶつかり合うルーカスとシーヴェルトを宥めるのがトルゲール・ルンドで、ムードメーカー的な存在です。

美しい街並みに鳴り響く曲

歴史ある建造物や緑豊かな自然に囲まれている、オスロの中心地から街角に路地裏までが映し出されていきます。

ルーカスたちが通うバレエ教室が佇んでいる場所は、東オスロと西オスロの境目を流れるアーケル川沿いの地域です。

夜遅くになっても全面ガラス張りのスタジオには明かりが灯り続けていて、川向こうから眺めると幻想的でした。

本作品のオリジナルサウンドトラックを手掛けている、ヘンリック・スクラムが奏でるストリングスも心地よいです。

マケドニア放送交響楽団によるオーケストラ演奏も用意されていて、ルーカスたちの一喜一憂をドラマチックに盛り上げていました。

美しさを湛えた街並みに優雅な旋律が重なることによって、名曲アルバムを彷彿とさせるような格調高さがあります。

男子の間にも高まりつつあるバレエ熱

女子選手と比較してみると競技人口が圧倒的に少なくなる、新進気鋭の男子ダンサーたちの知られざる舞台裏へと迫っていきます。

近年ではスティーブン・ダルドリー監督作「リトル・ダンサー」によって、イギリスでの男女を問わないバレエ人気にスポットライトが当たりました。

本作に登場する3人組も、「バレエは女の子がやるもの」といった周囲の雑音や偏見に捕らわれることはありません。

肉体的な性別やジェンダーとは関係なく、才能と努力次第で誰しもが平等にステージに立つことが出来るのがバレエの魅力です。

男の子であれ女の子であれ若いうちに自分の好きなものを見つけて、とことん打ち込む素晴らしさが伝わってきます。

まだまだマイナーなイメージが強い男子バレエですが、本作を観賞することによってより一層理解を深めることが出来るでしょう。

つかの間休息と将来への不安

ハードなトレーニングをこなした後には、更衣室でふざけ合ったりと3人の息の合った掛け合いが楽し気でした。

練習が終わってから3人一緒にスクールを出た後は、無駄話に興じたり連れ立って寄り道をしたりと年相応の青春を謳歌しています。

もちろん宿題から期末テストへと追われて大忙しな現役の中学生ですから、学業との両立に悪戦苦闘する等身大の姿も印象的です。

1週間のうち6日は朝から晩まで猛特訓する我が子を見守っている、両親が心配されてしまうのも致し方ありません。

お堅い担任の先生から、「夢を追うのも大事だが、別の道も考えなさい」と諭されてしまう一幕がほろ苦いです。

バラバラになりながらも再びひとつに

自信満々で参加したフランスの国際バレエコンクールに、あっさりと落選してしまうシーヴェルトには胸が痛みました。

シーヴェルトが自信を失いかけた最中に、ルーカスのもとへロンドン・ロイヤル・バレエ団からの招待状が舞い込んでくることによって仲良し3人にも少しずつ変化が訪れます。

シーヴェルトはバレエスクールに退学届けを提出、ルーカスはスウェーデンの国際バレエコンクールでファイナリスト選出。

両者の明暗にくっきりと差がついていく中でも、辛うじてふたりの絆を繋いだトルゲールの粋なはからいが心憎いです。

以前のように心をひとつにした3人が、狭き門を突破して見事にオスロ国立芸術アカデミーへの入学を果たすのが痛快でした。

それぞれの旅立ち

ロンドンの名門バレエ校への留学が決まったルーカスでしたが、シーヴェルトやトルゲールと離れなければなりません。

地元での凱旋イベントとして大々的に開催されるバレエ・スクールでの最終公演が、ルーカス・シーヴェルト・トルゲールの3人が揃って踊ることが出来る最後のステージとなってしまいました。

大歓声の中で幕が下りて出演者たちが舞台袖へと消えていく中で、3人はそれぞれの別の方向へと向かっていきます。

ルーカスはスタジオへ戻って入念なストレッチ、シーヴェルトとトルゲールは男子更衣室に引っ込んで早々と着替え。

いつまでも一緒に居られると思っていた、掛け替えのないふたりの親友との別れを暗示するクライマックスです。

こんな人におすすめ

12歳から16歳にかけての思春期真っ只中な男の子たちが、外の世界へと踏み出していく姿には勇気を貰えます。

4年間の密着取材を通して、子供から大人の男性へと変わっていく瞬間を鮮やかに捉えているのが忘れがたいです。

卒業後の進路やクラスメートとの関係性について思い悩んでいる、男子中学生の皆さんは是非とも見てください。

みんなのレビュー

【投稿されたコメントをシェア】
秀逸なコメントをSNSに投稿して
バレエボーイズ」を
布教しちゃってください!
【コメント募集中】
バレエボーイズ」の
おすすめのポイントを
自由に紹介してください!