100歳の華麗なる冒険|動画配信情報・感想・評価・解説

100歳の華麗なる冒険
2013年製作/115分/スウェーデン 予告動画を検索

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キャスト・スタッフ

監督
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原作
出演
音楽
製作

「100歳の華麗なる冒険」をサクっと解説

ライター/ジョセフ

見たい映画はDVDや動画配信サービスではなく、なるべく映画館に足を運んで見るようにしています。これからも素晴らしい映画との出会いを大切にしていきたいと思います。

作品概要

「100歳の華麗なる冒険」はフェリックス・ハーグレン監督によって、2003年にスウェーデン・フランス・ドイツの3カ国で合同製作されています。

ヨナス・ヨナソンによって2009年の9月9日に刊行されている、「hundraaringensom」を映像化したものです。

全391ページに及ぶ長編小説が原作者の脚本協力と、ハーグレン監督による書き下ろしによって112分のオリジナルシナリオに纏まりました。

「ソルシダン」や「ヤルプ!」などメガホンを取ったのは、コメディドラマから社会派作品までを手掛けている映画作家です。

第64回のベルリン国際映画祭でスペシャル・ガラ部門で上映後に、日本でもロングライド社の配給によって2014年の11月8日に劇場公開されました。

誕生日に老人ホームを脱走した100歳が次から次へと巻き起こしていく騒動が、20世紀の事件史と絡んでいくアドベンチャードラマです。

あらすじ

100歳のバースデーを高齢者向けのグループホームで迎えることになった、アラン・カールソンはうんざりしていました。

このお堅い女所長に支配された施設内は朝から晩まで規則でがんじがらめになっていて、大好きなお酒も飲めずに猫1匹飼うことさえ許されていません。

施設スタッフや所長たちがアランの誕生日パーティーの準備をしている隙を付いて、アランは自室の窓から脱走します。

アランが見知らぬ若者からトランクを預かったのは、最寄りのターミナル駅から出発するバスを待っていた時です。

ごく軽い気持ちからトランクを持ち逃げしてしまったアランは、若者が所属する犯罪組織から追われる身となります。

ホームでもアランが居なくなったことに気づいて大騒ぎとなり、警察も事件として捜索を開始し始めるのでした。

爆発的な熱演

エネルギッシュ過ぎる規格外な100歳の主人公アラン・カールソン役を、ロバート・グスタフソンが演じていきます。

自身は1964年生まれで撮影当時はアラフィフですが、青年期から老年期にかけてのアランに成りきっていて必見です。

演技ばかりではなく、第88回のアカデミー賞メイクアップ・ヘアスタイリング賞にノミネートされた特殊メイクにも注目して下さい。

インドネシアのバリ島を根城にするギャング団の元締め、ピムの役をアラン・フォードが威圧感たっぷりに怪演していました。

ガイ・リッチー監督の「スナッチ」や「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」等、犯罪映画には欠かせません。

本作品でも持ち前の強面な顔を活かしていますが、ことごとくアランにやり込められてしまうのはお約束ですね。

湖畔農場で象と暮らす「ベッピン」ことグニラ・ビョルクルンドに扮している、ミア・スケリンガーも愛敬のある女優さんです。

随所に仕掛けられた危険物にご用心

アランの愛猫に付けられた「モロトフ」とは、モロトフ・カクテルと呼ばれてデモやテロや使用される火炎瓶を意味しています。

無惨にも野生動物の餌食となったモロトフの無念を晴らすべく、アランは文字どおり怒りを爆発させてしまいました。

パッと見ると好好爺にしか思えないアランが、如何にして爆発物のスペシャリストとなったのか少しずつ明かされていきます。

スペインの独裁者・フランコから原子爆弾の生みの親・オッペンハイマー博士、偉大なトルーマン大統領に恐るべきスターリンまで。

次から次へと目の前に立ちはだかる歴史上の偉人たちとも、臆することなく互角に渡りあっていくアランが痛快です。

アランが手作りした1発の爆弾が、20世紀の歴史の流れを変えるほどの重要なポイントで炸裂していく瞬間を見逃さないで下さい。

100歳に連れられて旅に出る

物語のスタート地点はスウェーデン北東部の都市・マルムショーピングで、ときどき蚤の市が開催されるほかは静かな田舎町です。

バスターミナルまでやって来たアランが、財布の中の小銭をかき集めてバス運転士に「これでどこまで行けるかね?」と尋ねるのが格好いいですね。

気さくな運転士が運行表を見て調べてくれたのは、マルムショーピングから北東に位置するビーリンゲ駅でした。

ビーリンゲからヒッチハイクを繰り返して森の奥へと突き進んでいくうちに、湖の畔へと迷い込んでしまいます。

この風光明媚な農場では風変わりな女性・ベッピンとの出会いや、サーカスから逃げ出してきた象のソニアとの遭遇にビックリです。

旅の最終目的地であるバリ国際空港へ、100歳の老人と象の巨体を奇想天外な方法で輸送する終盤も見応えがあります。

怒りの導火線に火が付いたおじいさん

アラン・カールソンが我が子のように可愛がっていた、ミルクとソーセージが大好物な牡の虎猫・モロトフが可愛らしかったです。

前々から眼をつけられていた獰猛な野生の狐によって、ある日突然に引き離されてしまうオープニングには胸が痛みました。

いくら飼い猫の復讐のためとは言え、ダイナマイトを使って自宅ごと吹き飛ばしてしまうシーンには驚かされます。

ホームレスとなったアランが高齢者向けの入居施設で、他のお年寄りやスタッフと上手くいくはずはありません。

旅先で悪人を懲らしめ象女と意気投合

入居中のホームの窓を開け放ち、中庭に設置された花壇をクッション代わりにして飛び降りる軽業は100歳とは思えません。

あれやこれやと思い悩んだり理屈をこねるよりも、とにかく行動に移すことを大切にしているアランの性格が伝わってきます。

反社会的勢力の裏金が詰まったトランクを猫ババしてしまったり、取り返しにきた構成員を返り討ちにしたりとアランの武勇伝は尽きません。

そんなアラン以上にぶっ飛んだキャラクターで、湖畔の一軒家で象を放し飼いにしてありのままに生きるグニラも忘れ難いです。

誰にも捕まえられない100歳

地元警察による大掛かりな捜索ばかりではなく、裏街道を行く危険人物のピムからも追われることになったアランですが相変わらずです。

紆余曲折の末にたどり着いた先の東南アジアの楽園・バリで、マイペースにバカンスを満喫するアランが幸せそうでした。

執念深いパムによって絶体絶命のピンチへと追い込まれますが、タイミングよく衝突してきたトラックに助けられるなど運も味方します。

名探偵のアロンソン警視もお手上げで警察の公開捜査も敢えなく打ち切りとなり、アランが真の自由を手にする瞬間にはスカッとしました。

こんな人におすすめ

バリ島の緑豊かな自然に囲まれた海沿いの土地で、優雅にリゾート気分と余生を送ることとなったアランが羨ましい限りです。

ちゃっかり海を越えてついてきたグニラの傍らには、新しい恋人と愛すべき象までいて最後まで笑わせてくれました。

誰よりも自由を愛し好奇心を持ち続けていくアランからは、いくつになっても自分らしい生き方を貫き通す素晴らしさを実感できるはずです。

老後の生活に漠然とした不安感を抱いている中高年世代の皆さまは、是非ともご覧になって頂きたいと思います。

原作小説は柳瀬尚紀の翻訳によって西村書店から2014年の7月6日に、「窓から逃げた100歳老人」のタイトルで発行されました。

映画版とは異なる過去と未来を激しく行き来する語り口を楽しむことが出来ますので、北欧文学に造詣か深い読書家の方は読んでみて下さい。

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