ワールド・ウォー Z|動画配信情報・感想・評価・解説

ワールド・ウォー Z
2012年製作/116分/アメリカ 予告動画を検索

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キャスト・スタッフ

監督
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原作
出演
音楽
製作

「ワールド・ウォー Z」をサクっと解説

ライター/ジョセフ

見たい映画はDVDや動画配信サービスではなく、なるべく映画館に足を運んで見るようにしています。これからも素晴らしい映画との出会いを大切にしていきたいと思います。

作品概要

「ワールド・ウォー Z」は2013年にアメリカで、スカイダンスプロダクションズとプランBエンターテインメントによって合同製作されました。

ロンドンのエンパイア・シネマで2013年の6月2日に封切られた後に、日本でも2カ月遅れで東宝東和の配給によって劇場公開されています。

「ステイ」や「主人公は僕だった」などメガホンを取っているのは、サスペンスからファンタジーまでの幅広い創作活動を続けているマーク・フォースター監督です。

マックス・ブルックスによって2006年9月12日にクラウン出版グループから発行されている、「WORLD WAR Z」をもとに映像化しました。

ゾンビウイルスのパンデミックによって危機が迫る中、元国連職員が家族を守り抜くために奮闘するパニックエンターテインメントです。

あらすじ

ジェリー・レーンは妻のカリンとの間にレイチェルとコンスタンスのふたりの娘を授かって、フィラデルフィアに住んでいました。

いつもの朝に娘たちを学校に送り届けるために車に乗って家を出ると、市街地で大渋滞に巻き込まれてしまいます。

沿道にまで溢れ反った人々はみな尋常ではない形相をしていて、バイクやトラックの衝突事故は一向に収まりません。

何とか妻と子供たちを連れてペンシルベニア州を脱出して、比較的被害の少ないニュージャージー州へと避難します。

ジェリーが救助を要請した相手はかつての上司であり、いま現在は国連事務次長の地位に就いているティエリー・ウムトリです。

ティエリーの手引きによってアメリカ海軍のヘリコプターへと乗り込んだジェリーたちは、一連の騒動の発端となった恐るべき病原菌について知ることになるのでした。

国際色豊かな豪華ラインナップ

かつては国連捜査官として世界各地を飛び回っていた、主人公のジェリー・レイン役はブラッド・ピットです。

映画の前半でこそ子煩悩なごく普通のお父さんですが、見る見るうちにスーパーヒーローへと変身を遂げていました。

今作では主演俳優だけではなくプロデューサーも兼任しつつ、自身が立ち上げた製作会社を通じて映画化権を取得したりと八面六臂の活躍ですね。

エネルギッシュな夫を陰ながら支える良妻賢母といった、カリン・レイン役をミレイユ・イーノスが好演しています。

ジェリーとは厚い友情で結ばれた国連スタッフのティエリー・ウムトリには、南アフリカの俳優ファナ・モコエナが。

感染拡大を瀬戸際で食い止めていくWHOの研究員、ライアン役にはドイツ映画でお馴染みのモーリッツ・ブライプトロイが。

国境を越えた名優たちの豪華な共演には、分断と対立が深まっていく一方な時代の流れへの痛烈なメッセージを感じることでしょう。

行動力男のサバイバル術

ありとあらゆる紛争地域や辺境の小国を渡り歩いてきてジェリーらしく、「行動しないと生き残れない」というセリフには説得があります。

道端に停車していたキャンピングカーを強奪して、車内に置き忘れていたショットガンを構えて武装した姿が勇まないです。

何の変哲もない家庭用の料理包丁も、ジェリーの手にかかればあっという間に攻撃用の槍に早変わりしていました。

上の娘・レイチェルは厄介なぜんそくの発作にを悩まされているために、呼吸を楽にする特殊な器具を用意しなければなりません。

有り合わせの材料をかき集めて吸入器を手作りしてしまうほどの生活力と逞しさは、究極のDIYとも言えるでしょう。

人類の命を繋ぐワクチンを作れ

ハーバード大学のウイルス学者から最先端の技術と知識を合わせ持った医療従事者、「希望の星」の異名を持った若きWHO職員まで。

辛うじて生き残ったスペシャリストたちが船の上で熱い議論をぶつけ合いながら、ワクチン製造へと挑んでいきます。

自らの理解を超越したゾンビの存在をなかなか受け入れようとしない保守派の学者たちと、想像力を膨らませつつ現実と向き合っていく若手グループとのコントラストがくっきりです。

「自然は弱さを強さと偽りたがる」という何気ない呟きに、ウイルスを撃ち破る重要な手掛かりが隠されていました。

如何にしてゾンビを殲滅させるかではなく、如何にしてゾンビの標的にならないようにするかが大きな鍵となっています。

異常なほど聴覚が発達しているために物音に反応して集まってくるという、死者に特有の習性も覚えておいて下さい。

自然界が怒りを大噴火

刻一刻と地球規模で進行していく環境破壊や生態系の乱れが、コラージュ映像によってオープニングから映し出されていきます。

波打ち際に打ち上げられた数10体のイルカや、緑豊かな森林地帯を追われて飛び立っていく鳥たちの一群が痛切です。

「地球の終焉など大嘘」とカメラに向かって訴えかけるニュースキャスターの顔を、「温暖化はでっち上げ」豪語する大統領に重ねてしまいます。

些細な諍いから突如として狂暴化していく人間たちが何とも不気味で、目には見えない何者かに少しずつ支配されていくようでした。

娘に手作りのパンケーキを食べさせながら、テレビ画面を他人事のように見つめるジェリー・レーンからはドラマの予感はありません。

突如として崩れ去る日常

ゾンビ化した人々の襲来によって、阿鼻叫喚の渦に包まれていくフィラデルフィアの大通りには圧倒されました。

見慣れたスーパーマーケットやドラッグストアの店内は、食糧や医薬品の奪い合いでルールもモラルもありません。

本来であれば取り締まる側の警察官でさえ、略奪行為に手を染めていく浅ましさにはあきれ果ててしまいました。

ニューアーク23丁目のアパートの屋上へと逃げ延びて、空からの合流を待つ間にもハプニング続出でハラハラさせられます。

ジェリーたちが乗り込んだヘリの扉が閉まる直前に、しがみついていたゾンビたちが一斉に墜落していくシーンが衝撃的です。

人類の命運を賭けた船出

アフリカ大陸のリベリア内戦から少数民族チェチェンの虐殺に、アジアの浮島・スリランカで発生した武力抗争まで。

大手メディアの片寄った報道やデマに左右されることなく、直接現地へと足を運んで自分自身の目でありのままを見ることの大切さが伝わってきました。

「国連が誇る調査員」とまで讃えられていたジェリーが、忘れかけていた情熱を取り戻していく後半の展開が痛快です。

その一方では妻や娘を心配する余りに、どうしても一線を越えることが出来ない人間らしい迷いや弱さも伝わってきます。

家族の安全だけを考えてに船に乗ったはずのジェリーが、遂には全人類のために苦渋の決断を下す瞬間が圧巻です。

こんな人におすすめ

感染者と非感染者、軍人と民間人、欧米と中東諸国。

それぞれの命運を紙一重で分けた意外な存在と、事態の終息が新たなる戦いへと繋がっていくようなラストが忘れ難いです。

ド派手なアクションばかりではなく政治的な駆け引きに、ありきたりな家族ドラマまで描かれているためにゾンビ映画に興味がない方にもお勧めですよ。

原作の小説は日本でも浜野アキオによって翻訳されていて、2010年の4月10日に文藝春秋社から刊行されています。

ゾンビ発生源である中国やロシアなど映画版よりも幅広い国が舞台になっていて、日本人キャラクターも登場するために是非読んでみて下さい。

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